会社で30年働いてた清掃員の宮越さんという女性従業員が定年退職をした。その宮越さんが去ったあと、会社の業績が徐々に低迷し始めた。

会社で30年働いてた清掃員の宮越さんという女性従業員が定年退職をした。その宮越さんが去ったあと、会社の業績が徐々に低迷し始めた。

うちの会社には清掃員のおばさんで宮越さんという女性がいた。宮越さんは勤続年数30年以上で、俺が入社する前からこの会社で働いてた。

そんな宮越さんがこの度定年を迎え、退職する事に職員一同から花束を贈呈して、社長からはなんと10万円の旅行券もプレゼントした。

寂しくなるねーって話をしてた矢先会社の業績が突然落ち始めた。それと比例して、従業員の働く時間も増えていった。売れ上げは落ちるわ。人件費はかさむわで、まさに酷い状況。

当初はただの業績不振だと思っていたけど、ある時部長が「そういえば宮越さんが辞めて急に落ちたよね」とポツっとそう喫煙所で話をしてた。

確かにそういえば・・・と思い返すがそれが業績不振と結びつくとは考えられん。さらに3ヶ月しても、悪循環は続いてて退職する人たちも1、2人と出てきた。そんで宮越さんが辞めて5ヶ月経った時だ。

会社でバーベキューをやったんだけど何を宮越さんがゲストで来てくれた。そんな喜んでて再開を祝っていた。

すると部長が宮越さんに「会社の業績が悪くて、従業員も2人やめてさ~」と、愚痴をいうと、宮越さんは何か考え事をし始め、「今度会社にお邪魔してもいいかしら?」と言われ快諾。

週明けの月曜日午後になって宮越さんが会社に現れた。

「宮越さんが帰ってきた」と社内は大喜び、宮越さん突然「会社の中を一通り見学させてほしい」

1時間して部署に戻ってくると「これでもう大丈夫明日から頑張れるわよ。」そういって帰った。

「一体何をしたんだ?」と疑問だったが、翌日出勤すると何か懐かしい匂いが・・・

そこに他の清掃員の人がやってきて「これ置いたんです。」部署の入り口付近には綺麗な花が置いてあった。そういえば宮越さんがいた時ってこの花毎日飾ってあった。

清掃員「この花って宮越さんが自宅で育てているお花らしいです。いい匂いですよね」花の種類は沢山あってわからないけど、この匂いを嗅ぐととても落ち着くし、仕事もはかというかイライラせずに楽しく出来ていた。

その日の夕方に宮越さんから会社に電話があって、宮越「お花どうですか?これから毎日お花を届けますね」と言ってくれた。

ちなみに宮越さんの実家は花屋らしいよ。でも無償で提供をしてもらうのも悪いので会社で契約をした。後、宮越さんは人柄もよくて、会社の相談役として、影で活躍してたらしい(俺は悩みがないので一度もなかったけど)

社長から「今後宮越さんには相談役として定期的に来てもらう」という契約も追加で結んでいた。花があるお陰で社内環境も明るくなり、仕事も集中して取り組めている。その成果もあって、業績も元に戻ってきた。

1人の人間の存在でこんなに変わるとは・・・

俺もそう言う人間を目指したい。

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